第24回 育友会奨励賞表彰者
[団体応募]
専修大学専用学生寮(白山)RA
代表 法学部法律学科2年 鈴木優珠輝
こども食堂への挑戦
私たちは専修大学専用学生寮( 白山)にて、地域との繋がりを得ること、孤食の解消に繋げることを目的に、こども食堂を開催しました。それと同時に寮生からボランティアを募り、子供が大学生と遊べる「おたのしみルーム」も開催しました。多くの方のご協力・ご支援のもと無事に開催することができました。
講評
親元を離れ寮生活をしながら大学に通い、さらにレジデントアシスタント(RA)を引き受けて、後輩のお世話や寮の活性化など、所属する組織の向上に努める姿勢が素晴らしいです。地域に開かれた寮を目指し、大学生ならではのこども食堂を着想し実行に移す過程は容易ではなかったと推察します。ぶれない意志、それを伝達・共有するコミュニケーション能力の高さ、多くの協力者をコーディネートする力、イベントを冷静に評価する力が優れており、今後もさらなる活躍を期待します。学園祭出店サークル「ゼロイチ」
代表 法学部法律学科3年 岩澤楓
ゼロからの挑戦
これからを担う大学生には、頼もしく道を切り開いていってほしい。そのためには、大学4 年間で何を経験すべきか。それを問い続けて、私は学園祭出店サークル「ゼロイチ」を立ち上げました。しかし、その道のりは決して順調ではなく、多くの挫折と困難を繰り返しながらここまで前進してきました。
講評
4 年間で何をやればいいのか、どんな経験をすべきなのか。共に挑戦する仲間を求め、自ら立ち上げた「ゼロイチ」。平易で簡潔な文章ながら、心にささるフレーズがたくさんありました。学んだことをアウトプットできる場、失敗を繰り返せる場、共に乗り越える仲間を作る場が学生には必要なんだとの思いには、とても共感できました。「大学一魅力的なサークル」になる目標が早々に達成されるよう、心より応援しています。経営学部森本ゼミナール イベント班
代表 経営学部ビジネスデザイン学科3年 丸山佳奈
中山間地域における古民家再生を通じた 憩いの場の提供と関係人口の創出
日本の過疎地域、特に中山間地域では、コミュニティ機能が低下し、存続すら危ぶまれます。このような地域の問題を解決し、住民のコミットメントを高める策の一つとして、古民家再生による活性化が注目されます。私たち森本ゼミでは新潟県南魚沼市の辻又で古民家再生による活性化策を実践し、その効果の考察をしました。
講評
大学の学びを地域活性化に役立てているところに、専修大学の建学の精神「社会に対する報恩奉仕」を感じ、それを授業として実践している様子に感銘しました。町おこしによくある「経済、定住人口、アメニティ」に加え、「精神的安寧」に着目した点は新しく、大学での学習の成果も強く感じます。森本ゼミの活動が地域社会活性化のモデルとなり、同様に過疎化に悩む地域の活性化のヒントとなることを祈念いたします。商学部マーケティング学科奥瀬ゼミナール DHC班
代表 商学部マーケティング学科4年 永久七海
ミステラBOX で繋ぐ笑顔の輪 ~謎解きで地球も人もハッピーに!~
私たちはゼミで商品企画コンテストに参加し、2022 年4 月から約8 カ月間その活動に注力しました。SNS を通じて環境保全の輪を広げられるような通販配送箱の企画提案を行い、中間発表では21 チーム中1 位、最終発表では2位となり、審査員から高評価をいただきました。また学内では商学部長奨励賞も受賞しました。
講評
アイデアが面白い!通販ならではのドキドキやウキウキを、配送箱に仕掛けをすることで、増し増しに増幅させると感じます。また、実現させるためのプロセスも、アイデアを信じ、仲間を信じ、己を信じ、達成感もひとしおだと思います。自分が楽しんで、その楽しみが他の人に伝染したら…面白くなること、間違いなしです。フォーチュン映像制作プロジェクト
文学部ジャーナリズム学科3年 森本夏未
地域コミュニティ活性化を図る情報テレビ番組の制作~川崎・横浜CATV 局「YOU テレビ」 「かわスキ- 街歩き学生情報バラエティ」を通じて~
学生だけでテレビ番組の制作を行いました。学年をまたいだ人員で構成されている横断的なチームです。活動を通し、番組制作に関する知識、ノウハウ、技能を習得しました。取材を通して地域への理解を深めました。コロナ禍での対面取材でしたが、諸々の悪条件を乗り越えて、放送局での放送水準に堪える番組を納品してきました。
講評
ゼミのプロジェクトとしてスタートし、毎年地域密着の番組制作を継続することでまちづくりに貢献している素晴らしい活動だと思います。番組作成にあたって、構成から取材のアポ取り、編集まで苦労しながら経験を積み、住民の方々とも触れ合い、街を盛り上げていることは、地域の方々にも頼もしい存在となっていると思います。是非、今後も地元の大学として関わり続けてください。[個人応募]
経済学部現代経済学科4年 齋藤慎太朗
日本一までの道のり ~全日本学生カヌースプリント選手権 シングル種目30 年ぶりの優勝~
2 年次のインカレでは決勝に進めず、取り組み方を変えるきっかけになりました。目先の結果を意識するのではなく、4 年次のインカレを見据えて課題設定しました。カヌーのことを24 時間考えて生活し、考えたことを練習で試し、課題を着実に克服することで、インカレ優勝という目標を達成できました。
講評
全日本学生カヌースプリント選手権、専修大学でシングル種目30 年ぶりの優勝というとてもいいニュースです。成功への道筋一つ一つに根拠があり、結果を残すことに対して裏づけや研究に努力を惜しまない姿が立派だと思いました。カヌーのことを日々考え挑戦し続け、仲間や家族の応援もあったからこそ勝ち取ることができた優勝だと思います。素敵な青春の1 ページを見せてもらった気がしました。経済学部生活環境経済学科4年 馬伊芝
意思あるところに道は開ける ~春から東大で~3年次に大学院へ進学を決め、まずTOEFLで92 点を取得、その後、計量経済学等を独学で学び、4年次からは毎日8時間以上勉強して東大に合格しました。学問において更なる深化を図り、将来のリーダーシップの一翼を担う準備を進める覚悟です。卓越した成績を収め、社会に貢献できるスキルや知識を身につけ、成長することを約束します。
講評
東大等の大学院受験に向け、外国人というハンデを乗り越え、更なる高みを目指した奮闘努力の跡がうかがえます。合格という結果を得られたことに敬服致しました。この経験がこれからの人生の礎となり、幾多の困難にも打ち勝てることを期待しています。計量経済学の研究者としての道を進まれるとのことですので、確率論・統計学の分野の勉強も頑張っていただければと思います。応援しております。経済学部国際経済学科2年 太樂岳斗
メキシコでの経験と今後のビジョン私は幼い頃からNGO 活動に携わりたいと思っていました。大学の授業の一環で経済格差が激しいメキシコに赴きました。特に印象的だったのはストリートチルドレンです。彼らに直接会ったことで、心の底から救いたいという感情が沸き起こりました。今後は大学の学問をより深く学んで、彼らを救う策を導き出したいと思います。
講評
志高く日本を飛び出して、貴重な体験をされましたね。「救おう」「助けよう」という想いを胸に訪れたメキシコで、子供達と接する中で、“教え・学び” がたくさんあったようです。そして、『人のために生きられる人間』という今後の方向性をはっきりされたのだと感じます。必要なモノを与えるだけではなく、子供達が自立できるための支援や活動に期待します!経営学部経営学科3年 中村哉太
野球少年が世界へ挑戦小学生の頃病気になり、大好きな野球をできないと言われましたが、諦められませんでした。中3からまた野球ができるようになりました。大学では準硬式野球に打ち込みました。沢山の方々に支えられ、今があります。感謝の気持ちを忘れずに、夢に向かって進みます。その第一歩として海外留学に挑戦したいと思っています。
講評
変わらず持ち続けた野球への思いが、将来への扉を開いたことに感動しました。大好きな野球をしたい気持ちを持ち続け、難病を克服し、再び野球ができる身体になり、大会でもチームに貢献されました。一度は断たれた甲子園という夢の舞台でのプレーが、今になって叶ったのは、決して偶然ではなく必然のように思えます。海外での暮らしを経て、日本へ戻ってからの活躍も楽しみです。経営学部ビジネスデザイン学科3年 秋山寛太
商店街と学生の協働方法を学ぶ ~ボランティアで助け合う形を成形する~川崎市多摩区在住なら誰でも参加できる学生団体を立ち上げました。第23回民家園通り商店会夏祭りの運営サポート、環境美化のボランティア活動を行いました。学生団体の名称は「STT」で、(S)専修大学と(T)多摩区の(T)助け合いが身近になることが目標です。飲食店の雇用問題の解決にも協力しました。
講評
「支え合うこと」をコンセプトに掲げ、複数の活動に取り組まれました。それぞれの活動には問題点がありましたが、知恵を出し合い、「チームで働く力」で実践に移し、実績を上げました。この経験は、社会に出てからも役に立つと思います。今後の展望として掲げていることも成功するものと確信しております。これからの人生においても支え合いの精神を持って歩んでください。商学部マーケティング学科4年 竹村結
実践的学びに徹した大学4 年間の総括 ~コロナショックを乗り越えて~ゼミ、サークル、課外活動と挑戦に溢れ、実践的学びに徹した大学4 年間を過ごすことができました。これらの経験から、課題を多角的に捉え仮説検証を行い、解を導くことの難しさ、アイデアを形にすることの楽しさ、外の世界に出て価値観を広げることの重要性を学びました。
講評
「何事も経験として楽しむ」という境地にたどり着けたのは、ゼミ・サークル・課外活動で実践的学びを重ねると心に決め、やり抜いたからだと思います。取り組みの原動力は、コロナ禍での焦りだったかもしれませんが、学びが存在するかもしれない場所に気づく優れた感性、そこに飛び込むチャレンジ精神を持ち、マルチタスクを管理し、4年間で成し遂げたことに感服しました。この学びを社会で生かし、更に成長されることを期待します。文学部日本文学文化学科2年 道谷美怜
小説の執筆と投稿を続けた1 年の軌跡大学入学後から小説投稿サイトに毎日一話ずつ投稿を続けています。私は小説に救われました。だから小説を書くことで、あの頃の私と同じような辛さを感じている人の心に寄り添える作品をこれからも書いていきます。今はゼミでもたくさんの意見やアドバイスをいただいて成長している最中です。明日笑顔になれる作品を目指して日々精進します。
講評
週6日、小説を投稿し続けること、それに加え、小説を広めるため慣れないSNS を利用してフォロワーを増やす努力もされるという、努力をする才能に恵まれた方なのだと思いました。時には体調不良で読者を待たせてしまうことがあっても、そこで途切れさせず続けることは、誰にでもできることではないと思います。「誰かの心に寄り添える物語を発信することが目標」とのこと。書くことを続けていけば、より多くの人の心に残る素敵な作品を生み出していけると思います。応援しています!文学部歴史学科4年 吉田悠人
失敗をバネにして挑戦した学生生活 ~ラクロスと留学から得たこと~大学受験での失敗を契機に、ラクロスと留学に挑戦し、「恐れず新しいことに飛び込む力」を培いました。ラクロスでは、全国の選手が集まる練習会に参加するなどして、勝率上昇を成し遂げました。留学では現地のラクロスチームに参加し、放課後に毎日先生と会話して語学力向上を図り、1 学期のクラスでaward を獲得しました。
講評
大学入学後、自分をみつめなおし、大学生活を充実させたいという思いで、スポーツに打ち込み、そして留学を経験するという行動力が素晴らしいと思います。失敗や挫折を経験し、コロナ禍で様々な困難が立ちはだかり、苦労しながらも努力を惜しまず挑戦し続けた4 年間は立派です。この4 年間で身に付けた「恐れずに新しいことに踏み入れる力」で、更に成長し続けていくことを願っています。文学部英語英米文学科4年 笠井梨瑚
専修大学レスリング部で学んだこと6歳からレスリングを始め、大学4年で全日本学生選手権で準優勝、全日本女子オープンで優勝することができました。日々指導してくださったコーチや支えてくれている母のおかげです。4 年間で何度も壁にぶつかり辛い時もありましたが、思い返せばいい思い出です。来年度からは、社会人としてレスリングでの経験を活かし、どんなことでも粘り強く頑張っていきたいと思います。
講評
幼少からレスリングを始め、怪我や試合の挫折を味わいながら、専修大学のレスリング部では、男子に混じってひたむきな努力を重ねてこられました。感謝の気持ちで誠実に競技に向き合い、再び全国優勝を勝ち取った、強く美しい心の軌跡を読ませていただきました。天皇杯での全国優勝を祈ります。文学部英語英米文学科2年 中島佳音
Kanofy の音楽を世界へ ~音楽家として生きていくこと~アーティスト名Kanofy(カノフィ)としてEDM というジャンルの音楽を作曲し、Spotify やApple Musicなどの音楽メディアを通じて世界に向けて発信しています。今では、海外のアーティストたちとコラボレーションをしてよりグローバルに活動をするようになりました。海外メジャーデビューを果たすために、日々作曲に励んでいます。
講評
音楽の新しい世界を伝えてくれるこの作品を、大変楽しく読ませていただきました。音楽家として、クラシックの素養や、厳しい反復練習、沢山の音に触れる素地が必要なこと。また、制作の過程においては非常に明確な完成のイメージがある、というお話も驚きでした。心地良く綺麗な音、佳音さんのお名前通り、これからも世界中を素敵な音で満たしてください。文学部歴史学科3年 臼井泰平
大学生にしかつくれない映画がある ~存続の危機にあった映画研究同好会は いかにして復活したか~衰退し、飲みサーと化していた映画研究同好会(映研)は、コロナ渦で完全に活動を停止。存続が危ぶまれる中、映画を愛する学生が立ち上がり、自分たちで映画を作り、映研の復活を目指しました。しかし、不足する資金と人員、逼迫するスケジュール…私はOBや友人の力を借りて、映研史上最多ロケに挑みました。
講評
専大唯一の映画製作サークル「映研」。筆者は小学生時から映画製作への志を持ち、大学では映研に入ろうと決め2021 年の春に入学するも、映研の活動はコロナ禍で実質休止状態。2022 年の夏にやっと活動再開し、先輩の撮影を契機に、自分も!との思いが湧き上がってからは、怒涛の展開でしたね。脚本・監督・編集等、仲間と協力しながら全て担い、資金や時間も不足する中、作品を完成されました。映画作りに注ぐ情熱に感動しました。文学部環境地理学科3年 鈴木梨子
大学生活の成長記録 ~難聴である私が2 年間で挑戦したことと学んだこと~1年次にも育友会奨励賞に応募させていただきました。その後の2 年間で手話を覚え、幅広く組織に属し、聴者の大会でデフテニスの普及活動を行いました。「難聴」は触れてはいけないものと思わないで、皆さんに気軽に聞いて欲しいです。それが私にとっても学びになり、励みにもなります。
講評
世界デフテニス選手権での3個のメダル獲得おめでとうございます。作品中に「感謝」という言葉を繰り返し述べられており、「当たり前のことを当たり前であると思わない」ことを意識し、ご自身と向き合い、他者への理解を深めながら、常に新たなチャレンジを続けてこられている鈴木さんの実直なお姿に、心から敬意を表します。2025 年の東京デフリンピックでも更なる飛躍をお祈りしております。文学部ジャーナリズム学科2年 茂木美穂
挫折がかけがえのない経験に変わるまで ~その経験から得られるものは計り知れなかった~CMの原稿を作ることに心が折れかけましたが、やるだけやりたいと思い、辛くても真剣に作り続けました。プロジェクトでは誰も目に留めなかった私のCM原稿を、コンテストにこっそりと個人的に応募したところ最優秀賞を取りました。作品になるまでのことや、懇親会で関わった人々から得たことは大きな財産です。
講評
最初は楽しかったCM の原稿執筆が次第に苦しくなってゆき、自暴自棄になりかけながらも、そこから自分自身を見つめ直して気持ちを吹っ切り、挫折の壁を乗り越えてゆく姿が、背伸びすることのない表現で描かれており、読んでいてとても好感が持てました。「自分の作ったものが人の心に留まる」ことの嬉しさを知ってしまったあなたは、きっとこの先の人生でも挑戦する場面に臆することなく飛躍してくれることでしょう。文学部環境地理学科3年 德本雄也
挑戦を続けた大学生活 ~多くの人に支えられて得た経験を通じて学んだこと~大学生の間に様々な経験をしたいと思いました。アルバイト、専修リーダーシップ開発プログラム、地元のはたちの集い(旧成人式)の運営、専修大学鉄道研究会の会長の経験を通して、自分が誰かの支えによって生きていることを理解し、自分も他人を支えられる人になりたいと考えるようになりました。
講評
様々な経験を通して、この上ない財産を手に入れましたね。今後の人生を左右する出来事ではありませんでしたか?問題を解決していくたびに、徐々に何が一番大事なことか分かってきたのが読み取れました。報酬のないボランティア活動をする上での難しさを知り、まとめていく力を身に付けたことは、社会に出たときに大きな武器になるはずです。その根底にあるものは互いに感謝し合う関係の構築にあると思います。ネットワーク情報学部ネットワーク情報学科4年 村上あさひ
「おもかげパスワード」の研究スマートフォンのパスワードを他人に盗まれてしまったり、ネットショッピング等でパスワードが分からなくなってしまう問題を解決するための研究です。「おもかげパスワード」は、人の顔の面影を手がかりに入力します。評価実験で十分な性能を示したことから、情報処理学会のコンピュータセキュリティシンポジウムにも論文を提出しています。