第25回 育友会奨励賞表彰者
[団体応募]
専修大学生のための情報発信サークル「しらたま」
代表 経営学部 経営学科3年 阿部ひかる
情報発信を通じて実現したい ~挑戦的に活動できる環境を~
私たち「しらたま」は、学内で発生している情報格差に課題を感じ、専修大学の情報を発信することで、「専修大学生が大学をうまく活用し、主体性のある学生を増やす」環境を実現するため活動しています。Instagramでの情報発信や、投稿を検索できるアプリ「しらたまサーチ」の開発を行い、総フォロワー数550人を達成しました。今後はフォロワー1万人を目指し、イベント開催や組織拡大を計画しています。
講評
「専修大学生が大学をうまく活用し、主体性のある学生を増やしたい」という思いから設立された「しらたま」。Instagramでの情報発信だけでなく、アプリの開発までされていて驚きました。工夫された投稿はどれも目を引き、とても読みやすかったです。フォロワーも増加中で、素晴らしいと思います。今後益々のご活躍を期待します。経営学部経営学科 岩田弘尚ゼミナール
代表 経営学部 ビジネスデザイン学科4年 西村省吾
代表代理 経済学部 経営学科4年 岡隆輔
「無知の知」から始まった信州における地方創生 ~人口5,000人の町で身に付けた社会知性~
2023年度、地方創生をテーマとする岩田弘尚ゼミでは人口5,000人の町、長野県小県郡長和町において生ハムの生産業者と産学連携に取り組みました。その結果、地元の特産品を利用した商品の開発、食のイベントで販売・PR、特産品の魅力が詰まった本のプロトタイプの完成に至り、東信地区の魅力を多くの人に伝えることができました。この成果は、複数の全国的な研究会で発表し、上位の賞を獲得しました。
講評
イベントメニューは、パッケージや広告にも工夫が凝らされ、会場を訪れた皆さんの心をグッと捉える素敵なラインナップだったのではないでしょうか。商品の良さを伝えるための地道な準備が、経営理論に基づく堅実な取り組みだった点も、素晴らしいと思いました。ブランドストーリーを描いた書籍出版も、いつか実現してほしいと思います。[個人応募]
商学部 マーケティング学科2年 高良光
伝統文化の継承・再興
殺陣・和太鼓・日本舞踊を学んできました。日本の伝統文化を守り広げるために、これまでの経験をもとに活動しています。現在は地元で和太鼓教室を開き、指導・演出・作曲をしながら、プロが携わる和太鼓チームに入団し、祭りやイベントに出演しています。今後はSNSを活用し、より広範囲に伝統文化の素晴らしさを伝えていきたいです。
講評
伝統文化の衰退を肌で感じ、伝統文化を守りたいという強い思いから、自ら和太鼓教室を開きつつ、自分自身の技術向上にも取り組んでいる姿勢に魅力を感じました。伝統文化を継承するにも資金確保が必要ですが、夢と現実の乖離に押し潰されることなく、できることから地道に取り組むことの大切さを改めて教えていただきました。経済学部 生活環境経済学科4年 佐藤昴
大学3年次のNGO、NPOインターンで学んだこと~地域活動や社会貢献の魅力について~インターン生として自分のプロジェクトを進めながら、地域や社会にどんな課題があるのか、それをNGO、NPO、地方公共団体、会社がどのように解決しようとしているのかを自分の目で見ることができたのは貴重な経験でした。このインターンで日本の様々な課題と、それを解決するために様々な人が努力していることを知ることができました。
講評
以前から興味を持たれていたという社会貢献活動について、NGOインターンシップで実際に取り組んだ上で自身の課題を見つけ、次はNPOインターンシップに挑戦するという主体性や行動力が見事です。これからも様々なことに挑戦し、周りの方々にプラスのパワーを注いでいく姿が目に浮かび楽しみでなりません。経済学部 国際経済学科4年 竹内奏良
挑戦し続けた4年間 ~専修大学をフル活用して得た経験~「世界の貧困削減に貢献できる社会人」を目標に入学しました。目標を達成するために貧困地域が研究領域のゼミに所属し、日本を含めた世界4カ国へ赴き貧困に対する理解を深めました。世界中に支店を持つ企業に就職が決まりました。専修大学には目標達成を支える機会が十分にあり、それを生かすのも自分次第と実感した4年間でした。
講評
入学前から抱いていた目標のため何度も海外に赴く行動力が素晴らしいです。課題の大きさや自分の限界に気づいても、ひるまず活動を継続するには勇気がいることだったでしょう。卒業後の進路は、活動がなければ見いだせない意外な道で驚きました。竹内さんの思いに賛同する仲間を増やし、世界に貢献されることを願います。経済学部 国際経済学科4年 小井土璃空
異を超え、Homeを築く力—留学生と共に歩んだRAとしての挑戦と成長RA(レジデント・アシスタント)として、専修大学国際交流会館で留学生と活動し、「異文化を超えたHome」を作ることを目指しました。共通の体験を通じ、留学生が自らルールや価値を理解し、他者と協力しながら自発的に行動する環境を整え、i-Houseが単なる住居(House)ではなく、留学生にとって心からの「Home」となるよう全力を注ぎました。
講評
コロナ禍で留学を断念し、それでも、英会話能力の向上、異文化への好奇心など、成長したい、勉強したいという気持ちを持って行動したことが伝わりました。RAとして留学生の居場所『Home』を作れたことは、留学生の日本での不安を和らげることになったと思います。この経験を活かし、異文化の人達が共に成長する場を提供することを目標の一つに頑張ってください。経済学部 国際経済学科3年 本川温瑛
現役大学生としてプロ格闘家へ大学入学後、総合格闘技(MixedMartial Arts=MMA)のプロを目指しました。総合格闘技とは、パンチや蹴りの打撃と関節技や絞め技を合わせた格闘技です。大学2年次のアマ修斗EXトーナメントで3位に入賞し、現役大学生としてプロ昇格することができました。小学校から現在までの15年間続けている格闘技人生について書きました。
講評
子供の頃から「強くなりたい」という気持ちを持ち続け、競技を変えながらも継続されていることに敬服します。また、大学から新しく始めた競技で優秀な成績を収めプロになることは容易な道ではなかったでしょう。本川さんの後に続く方のためにも格闘技と職業、良い相乗効果が生まれるデュアルキャリアを実現してください。法学部 法律学科4年 久住祐翔
プロキックボクサーとしての挑戦 ~大学生活とキックボクシングの両立を果たした4年間~大学からキックボクシングを始め、4年次にはプロとして勝利しました。試合に出るにあたって約5kg減量は辛かったです。試合に出ようと決めたのは、自分に負けたくないという思いからです。大学生活との両立は難しいものがあり、プロになってから2戦連続で負けてしまいましたが、諦めず取り組んだ結果、3戦目で勝利を収められました。
講評
未経験からキックボクシングの世界に飛び込み、プロとなり1勝をあげるまでの努力は大変なものだったと思います。苦しい負けからも学び、次の勝利に向け、立ち向かう姿が胸熱でした。学業、バイト、就活をこなしながら、やり通した経験は宝物ですね。社会人としてのご活躍も楽しみにしています。法学部 法律学科4年 岩澤楓
学生から21世紀ビジョンを考える ~私の大学4年間の成長~3年次に立ち上げた公認サークル「ゼロイチ」を中心に、大学4年間の成長を記しました。私は仲間と挑戦が揃った環境なら、専大生のポテンシャルをもっと引き出せると考えています。学生のポテンシャルを引き出し、21世紀ビジョンに貢献するために自分ができることを考え行動しました。後輩にとって一つのロールモデルになれれば嬉しいです。
講評
「仲間」の定義、素晴らしいですね。そのような「仲間」とであれば様々な難題に遭遇しても解決策を見いだし、結果に繋がったことにも納得できます。後輩の成長を促すことなど、将来を見据えた視点等も示されております。FDP(フューチャーデザインプログラム)受講をきっかけに自信を獲得し、実践に移し成長したことが成功の要因となったのでしょう。法学部 法律学科1年 新井俊介
私と吃音症。そして、人生の後輩たちへ私は吃音症という言語障害を抱えており、小学生の頃には指導教室に通っていました。誰かの役に立ちたいという気持ちと、成人してからも途絶えずに続いている指導教室の恩師との縁で、その教室での講演会が実現しました。作品には吃音症との向き合い方と、後輩たちに向けて伝えたいことを書きました。一人でも多くの人に吃音症を知ってもらいたいです。
講評
自身の吃音症、人生を支えてくれた指導教室での学び、その恩師との長きに渡る絆と、そのご縁から実現した後輩小学生への講演会について、丁寧に綴られていました。素晴らしかったです。文章から滲みでるお人柄や、吃音症に向き合う後輩たちへの深い思いは、歩んで来た日々の結晶なんだと思いました。経営学部 経営学科4年 馬渕航太
メトロン星人を倒したくて ~地元の祭りでおこる担い手不足問題の解決に向けて~地元の祭りの担い手不足の問題を解決するため、地方と祭りが好きな学生や一般の人を繋ぐためのコミュニティ形成プラットフォームサービス「MatsuLink(マツリンク)」を考案し、実現に向けて様々なビジネスコンテストに挑戦しました。専大ベンチャービジネスコンテストで鳳賞を、キュービック2024でテーマ部門賞を受賞しました。
講評
地元の祭りに若者が少ないのは、「若者が都市部へ流出してしまう」という高度経済成長期からの我が国の課題ではないかと思います。人の繋がりが希薄になる問題と、地方の人口流出は、本質は同じなのかもしれません。修士課程では、起業した会社の経営に終始せず、ぜひ専修大学から経綸の策を提案してください。期待しています。経営学部 経営学科3年 李晗心
TikTokerゼロから百万までの道のりコロナ禍に留学生活をTikTokで記録し、約100万人のフォロワーを獲得しました。この経験を通じ、視聴者のニーズを分析し、経営学への興味を深めました。特に日本での留学生活や文化に焦点を当てたコンテンツが支持されています。自治体の観光課とも協力し日本の魅力を伝えてきました。今後はコンテンツの多様化や国際展開を目指します。
講評
コロナ禍で中国に帰れない状況を逆手にとり、日本での留学生活を投稿してみようというアイデアが素晴らしいと思いました。日本各地の市役所観光課と連携し、地域の魅力を海外に向けて発信しながら、李さん自身も日本への理解を深めてくださったように感じ、嬉しくなりました。これからも日本と中国を繋ぐ人材として活躍してください。文学部 日本文学文化学科4年 出澤杏佳
私の卓球人生3年次の国際大学スポーツ連盟(FISU)ユニバーシティゲームズにおいて、女子団体と女子シングルスで銀メダル、混合ダブルスで銅メダルを獲得。全日本大学総合卓球選手権大会・個人の部の女子シングルスで優勝し、4年次の関東学生卓球リーグ戦では主将としてチームを26年ぶりの春秋連覇に導きました。ここに至る半生と、パリ五輪の帯同を通して得た知見から今後の展望を書きました。
講評
幼い頃の卓球との出会いから、数多くのメダルを獲得するまでの軌跡を振り返り、弛まず立ち向かっていく強さ、周囲への感謝を忘れない謙虚な姿勢に、大変好感を持ちました。次は誰かを支える側になりたいと思われたのは、充実した卓球人生を送られてきたからこそ辿り着いた思いなのだと心に沁みました。オリンピックに出場できるよう、みんなで応援しています。文学部 日本文学文化学科4年 本橋真由美
「小説家になる」という夢に向かって走り続けた4年間大学1年次から小説投稿サイトに投稿を始めました。最初は上手く書けないことが多く、作品を完結させるたびに課題を見つけ、試行錯誤を繰り返しました。長期休暇中は毎日3千文字書くことに挑戦し、大学では作家でもある小林恭二教授の授業で小説の書き方を学びました。そうした日々を経て、カドカワ主催のコンテストで優秀賞を受賞し、本を出版できました。
講評
作品のおひとつを拝読いたしました。中学2年のときに感じたという「ワクワクする世界観に魅了され、ページをめくる手が止まらない」高揚感に包まれました。コツコツ書き続ける中で、物語のジャンルを見直し、登場人物が魅力的になり、読者が増えていき、1冊の本が出版され、「小説家になる」夢が叶いましたね。これからの作品も楽しみです。文学部 英語英米文学科3年 中島佳音
Kanofy(カノフィ)の音楽を世界へ パート2 ~さらなる進化を遂げて~アーティスト名KanofyとしてEDMというジャンルの音楽を作曲し、SpotifyやApple Musicなどの音楽メディアで世界に発信しています。目標にしていた「海外メジャーレーベルからのリリース」を達成し、大きな発展を遂げました。今後はKanofy単体での楽曲制作にも挑戦し、オリジナリティをより前面に出していきたいと思います。
講評
「海外メジャーレーベルからのリリース」に向けての行動力に感動しました。音楽はセンスと思っていましたが、高いサウンドクオリティは、幼少期に身に付けたクラッシック音楽やオーケストラ演奏で磨いた感性に裏付けされたものであることを理解しました。新たな目標である全国各地でのDJライブでもご活躍されるよう応援しています。文学部 環境地理学科4年 稲岡慎之介
4年間の大学生活と「安全保障」 ~記者と予備自衛官と大学生の私~自衛隊と共に歩んだ大学4年間でした。ある時は予備自衛官を目指し試験や訓練に励み、ある時は写真記者として陸上自衛隊部隊の取材や撮影を行いました。普通の大学生がなぜ予備自衛官を目指したのか。記者として何を残したのか。見て、聞いて、体験し、そこから何を学んだのかを記述いたしました。
講評
幼少期から「誰かを守れる強い人になりたい」と想い、大学では予備自衛官を目指した稲岡さん。持ち前の強い心に、多くの人の温かい協力もあり、立派に夢を叶えられた姿に感銘を受けました。この体験の数々は、貴方の心を更に強くしたことでしょう。益々のご活躍を心から願い、これからも応援させていただきます。文学部 環境地理学科4年 楠瀬慎奈斗
大きく成長した4年間~理想の先生を目指して~理想の先生を目指して、授業に関する資格取得や教育委員会の教師塾、実践研究論文に取り組みました。また、学校や学童クラブで児童と向き合い、漠然とした教育観が明確になりました。この4年間で自信をもって教壇に立つための素地が身に付いたと思います。卒業後は培った教師力で児童の「成長」を支えていきます。
講評
表現や言い回しに温かみがある魅力的な作品でした。その一方で、アグレッシブさには驚かされました。玉川大学でのダブルスクールや小学校でのボランティア、学童クラブのボランティアなど、大学の授業との両立は大変だったと想像されますが、教師になるという強い意志が勝りましたね。教員採用試験内定おめでとうございます。文学部 環境地理学科4年 鈴木梨子
努力は報われるのか~デフテニスが認められる嬉しさと悔しさを味わった一年~この一年間はデフテニスと自身の取り組みが社会的に認められた嬉しさと、周りとの比較に捉われ結果が出せない悔しさ・苦しみを味わった一年でした。前者の嬉しさは頑張る原動力になり、後者の悔しさにも繋がりました。「努力」は必ずしも「勝ち」に繋がるわけではない。この一年を振り返ることで、そのことに気づき、やるべきことが明らかになりました。
講評
「全てのことに全力で」。全豪オープン直前の怪我、怪我を押して出場したために逃したインカレ出場、同期の結果を目の当たりにした悔しさ。授業、インターンシップを含め、全てに全力で取り組む姿を想像し、テニスで勝ちたい気持ちが変わらないことが伝わってきます。次の目標「東京デフリンピックでのメダル獲得」に向けて、全力で進む未来を応援します。文学部 環境地理学科4年 徳本雄也
健常者と障がい者の間で生きる ~健常者でも障がい者でもないからこそ学べたこと~右耳に難聴を患っていることから、都市のバリアフリーや社会的弱者に対する配慮、施策の実態を明らかにしたいと考えました。進級論文においては、車いす利用者に着目し、車いすに乗った調査や段差の計測や聞き取り調査を行いました。この取り組みを生かし、幼少期からの夢だった鉄道の現場職への就職という夢をかなえることができました。
講評
身体に不自由のある方が都市で生活する上で抱えている課題、バリアフリー施策の実態を調査され、実際に車いすに乗ってみることで新たな課題を見つけられました。相手の立場で考え行動すること、忙しい日常の中でも人として忘れてはならないと強く感じました。幼少期からの夢が実り鉄道業界の道へ。道徳心あふれる駅員さんの誕生に胸が熱くなりました。文学部 環境地理学科2年 永野功大
南アルプス全山縦走 ―真夏の大冒険合宿を完走して、たくさんの人に支えられて生きていることがわかりました。人は1人では生きていけず、1人だと妥協し、甘さが出てしまう。そのため、何かに挑戦し達成するには他人の力が必ず必要になる。一緒に合宿をした仲間には本当に感謝しかない。だからこれからも周りの人を大切にし、支えてもらう分、周りを助けたいと思います。
講評
南アルプス全山縦走、おめでとうございます。総距離156km獲得標高16,000m達成には応援してくれた人がいます。下山してくれた仲間、豚汁をくださった山小屋の人、テント場で出会った人、天気情報をくれた部員。北岳山頂で部歌「北岳の歌」を歌ったこと、疲労ピークで声を掛け合いながら鳳凰三山を登りきったこと。気づいた感謝を忘れずに次回の槍ヶ岳登頂を応援しています。文学部 ジャーナリズム学科4年 熊谷倫太郎
世界13カ国ホームステイへの挑戦3年次に就職活動が本格化する中、人生を見つめ直すため休学を決意し、海外13カ国をホームステイしながら巡るボランティアの旅に出ました。様々な文化や価値観に触れることで視野が広がりました。人生は「自由」だと感じ、価値観や生き方を再定義し、人生を主体的に歩むことの大切さを学びました。この経験を活かし、社会に貢献できる人になりたいです。
講評
就職活動が本格化する中で休学を選ぶのは、並大抵の覚悟ではなかったと想像します。強い思いに突き動かされ、1年間のホームステイ兼ボランティアの旅を成功させた今、あなたは確実に成長し、多様な価値観を身につけ、これからの人生をより豊かに歩む基礎を勝ち取られました。旅を完遂した行動力と旅の成果に敬意を表します。文学部 ジャーナリズム学科4年 河上明来海
学生生活の全て 専スポ3年間で得た財産2年次から体育会本部情宣局・専大スポーツ編集部(通称専スポ)に所属し、100回を超える取材と記事執筆に取り組みました。2年次の12月からは1年間、部長を務めて組織を統括し、様々な改革を実行。コロナ禍で活動をほとんど行わなくなった惨状から部を復活させました。大学4年間はほぼすべて専スポの活動だったと胸を張って言えます。
講評
河上さんのお名前で書かれた専スポ記事。幾度となく拝読しています。その裏にある苦労が伝わってくる作品でした。コロナ禍を経ての専スポ復活、取材・記事作りや編集だけでなく、リーダーの役割。たくさんの困難を乗り越えてきましたね。この経験は今後の糧となるはずです。就職先の新聞社でのご活躍を期待しています。文学部 ジャーナリズム学科4年 土門拓海
東日本大震災の被災地を訪れて ~震災語り部から得た教訓と今後の目標~東日本大震災の被災地と自分が住む地域では、防災意識に差があると感じました。災害の知見を深めたいと思い、福島県双葉町と宮城県石巻市に足を運びました。津波で園児5人が犠牲になった事故の遺族から話を聞き、被災時の判断次第で被害の規模も変わると実感。守れたはずの命が失われることのないよう、防災教育や避難訓練のあり方を問いたいです。
講評
被災地を訪れて、数々のことを学んでこられましたね。春から新聞記者としての一歩を踏み出すとのことですが、すでにジャーナリストとして歩み出している、そんな作品でした。見聞きしたことだけでなく、そこから生まれる筆者の思いを読者に訴えかける表現が素晴らしかったです。今後のご活躍を期待しています。文学部 ジャーナリズム学科3年 小池佳欧
泥臭く粘り続けた雑誌制作先輩が守り続けた伝統ある雑誌『専Sation』をコロナ前と同様の定期的刊行物にすることを目指しました。1年次には活動が制限されていた前年度の影響で発行が遅れていました。その後、部活動が軌道にのった中で、2年次で雑誌制作のリーダーを任されました。部員と踏ん張り続けた結果、3回連続スケジュール通りに刊行でき、定期発行の形を取り戻しました。
講評
「専スポ」編集部で、『専Sation』の全体統括係に抜擢された筆者。コロナ禍で定期発行できなくなっていた雑誌を定期刊行物に戻す目標を掲げ、28、29、30号の定期発行を実現されました。先輩方の守ってきた伝統がまた繋がり、発行を待つ読者の笑顔も増やしてくれた功績は大きいと思います。ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科4年 石井徹平
来年から横浜市の教育を担う専大生~文系総合大学唯一の理系~横浜市教員採用試験に中高数学科の枠で現役合格しました。ネットワーク情報学部設立以来、現役で教員採用試験に合格したのはそれまで2人のみ。私は、専修大学の教職課程を余すことなく履修し、他学部の先生も含め多くの先生方や学友とコミュニケーションを取ることや学校現場にボランティアに行き、経験を積むことで合格を勝ち取ることができました。
講評
教員試験対策の取り組みには熱意を強く感じました。目標達成のためにあらゆる努力をし、常に相手のことを第一に考えることは大事なことと思います。まさに教員になるべく、活動を余すことなくしてきたと思います。自分の強み・弱みを客観的に見極め、教員の未来像を示している点に感心しました。ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科3年 魏嘉逸
ここから始めよう ~好きなもの、みんなで一緒に作りたい!~どんなことでもやってみて損はしたって少し経験値上がる~模型やフィギュアを中心に、1年間で様々な社会的リソースを集め、多くの業界イベントにディーラーとして参加しました。日中の複数の企業と協力して商品企画を進め、版権元と商業ライセンスの交渉も行いました。プラットフォームを立ち上げ、多くの原型師やイラストレーターにサポートを提供し、クリエイターが夢を実現する手助けをしてきました。
講評
留学先の日本で大変なご経験をされたことは非常に申し訳なく思います。でも逆境に負けず、それを跳ね返す以上の成果を得たあなたは立派です。未経験からビジネスを立ち上げ、拡大させていく様子を頼もしく読みました。最後には一篇の小説を読み終えたような気持になる構成も素晴らしかったと思います。ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科3年 佐々木励
恐れずに過去の自分を振り返り、新しい自分と向き合う力 ~国際協力NGOのスタディツアーに参加、言葉の壁を越える交流を行えた経験~中学の時から参加し始めた国際協力NGOのスタディツアー。大学2年の春に5回目の参加でフィリピンを訪問しました。現地の子どもたちと交流し、障がい児とも打ち解けることができました。国内では外貨仕分けや英文手紙翻訳のボランティアも行い、大学の友人にも活動を紹介しました。これらの経験を通じて成長し、国際協力の重要性を実感しました。
講評
中学1年生からNGOのスタディツアーに5度も参加されており、国際理解への関心の深さがうかがえます。何度もフィリピンへ赴き、得た気づきや学びは、年を重ねるごとに変化があったのではないかと想像します。周りのお友達も自然に興味を持たれたように、これからもご自身の経験を発信し国際協力活動を推進されることを期待しています。ネットワーク情報学部 ネットワーク情報学科1年 原大我
情報通信技術を用いた新たな鳥害対策システムの開発による地域課題の解決情報通信技術やAI、画像認識技術を活用した新たな鳥害対策システムを開発しました。YOLOv5を使用してリアルタイムの物体検出を行い、カメラで鳥を認識し、レーザーまたは音声で鳥を追い払う自動システムです。レーザー出力に関する問題は、スピーカーに切り替えることで効果的な鳥害対策を実現しました。地域の問題解消につながりました。
講評
鳥害(鳥の糞被害)が近隣住民間で問題視されていたことに対し、システム開発して防ごうとする独創性に感心しました。関係法令を踏まえ近隣住民に配慮しつつ試行錯誤する過程も理解することができ、好感を抱いた次第です。システム構築の成果を得るも今後の改善点も認識されているので、地域課題解決への更なる貢献を期待します。人間科学部 社会学科4年 伊藤凜
可能性の広げかたは自分次第 ~フェンシング部、教職課程で学んだことから~関東学生フェンシング選手権団体優勝、全日本学生フェンシングカップ選手権大会ベスト4を達成できました。また、教員免許の取得もあと少しです。専修大学での4年間のどこを切り取っても、悔いなく過ごしたと胸を張れます。それは間違いなく、挑戦できる環境と機会を与えてくれた両親と専修大学のおかげです。
講評
大学生活の3つの目標を立て、朝から夜まで4年間頑張り続け、途中悔しい結果もありましたが、目標の1つ、全日本学生フェンシングカップ選手権大会で、ベスト4を達成できたのは、日々の頑張りの成果だと思います。残りの学生生活を悔いなく最後まで全力で頑張ってください。そして、学生時につけた自信を持って、社会に羽ばたいてください。人間科学部 社会学科4年 岡田健太郎
成長への一歩:己と向き合う姿勢 ~挑戦と学びの4年間~大学4年間、「まずはやってみよう」の精神で挑戦したものの、最初は失敗の連続でした。それでもサークル立ち上げ、専修ベンチャービジネスプログラムへの出場、長期インターンでの営業活動、ライター兼ブロガーとしての活動など、計15個の挑戦を重ねました。その活動の裏には、毎週の自己分析を通して「己の課題」に向き合い続けた軌跡があります。
講評
スポーツ推薦から受験に切り替えて専修大学を選び、入学して「自分を磨く大学生活にしようと決意した」という一連の心情の変化を簡潔に言葉にしているところに、自らの行動をしっかり分析し、きちんと言葉にする作業をしっかりと行っている姿勢に、感銘を受けました。岡田さんの学生生活に幸多からんことを祈念いたします。人間科学部 社会学科2年 寺田蓮
トンネルの先に見えた光1年次にTOEIC600点取得を目標に掲げ、約半年という期間で挑戦しました。始めた頃は苦労が多く、目標を達成できる兆しは見えませんでした。諦めた方がよいのかと何度も思いましたが、継続することで見違えるような成績を残せるようになっていきました。最終的には、目標を大きく上回る結果を残せました。ここで得た自信や経験を、今後も存分に発揮したいと思います。
講評
専修大学への進学は本意ではなかったが、「成長できたのは専修大学だからこそ」と思えるまで日々の努力を積み重ねたことが素晴らしいです。寺田さんの努力できる才能があれば、目標である公務員試験の合格も間違いないと思います。これからもその情熱を持ち続け、夢の実現に向けて頑張ってください。応援しています。国際コミュニケーション学部 日本語学科4年 足立光
夢を見つけるために専大日語で学んだ4年間~自分にしかできない日本語教育を目指して~教職課程と司書課程の両立、カナダと韓国での日本語教育実習、日本語教育能力検定試験への挑戦、学外での活動を通して、将来の夢を見つけました。3年次には母の介護が始まり、1日に何回も大学と自宅を往復する日々の中、多くの先生に支えられ、いつしか私も研究者になりたいと思いました。専攻を深め、図書館で行う日本語支援について研究するため、4月から筑波大学の大学院へ進学します。
講評
将来の夢がないという人がたくさんいる中、貴方はやれることを考え行動に移すことで、自分の道を切り開きました。素晴らしいと思います。想像をはるかに超える苦境の中、お母様のこと、自分の道、両方をやり抜いたのは並大抵の努力ではなかったと思います。そして専修大学に素晴らしい先生方がいることも教えてもらえました。夢が叶うことを願っています。国際コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科4年
矢野未来里
専修大学の新たな歴史への貢献 ~専修大学初の「日墨戦略的グローバルパートナーシップ研修計画」へ参加~
このプログラムは1971年日墨両国政府が両国の青年を互いに留学させ、理解と友好親善を増進することを目的に開始した50年以上続く歴史の長い研修です。その歴史の中で専大生として初めて研修に参加しました。その後、後輩達も数名プログラムに応募し、今年も合格者が次の代へバトンを繋いでくれました。専大の新たな歴史に貢献できたと考えています。
講評
コロナ禍で始まった国際コミュニケーション学部1期生。想像していた生活とは異なったと思いますが、スペイン留学中に「日墨(にちぼく)グローバル研修」というとても難しい挑戦に挑み、専大生として初めて合格し、研修に参加されました。いろいろな人に支えられてできたこの経験が、人生の財産とのこと。これからも、楽しんでいろいろなことに挑戦してみてください。国際コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科3年
鈴木琉世
私と中国語~中国語検定2級とHSK6級合格までの道~
中国語の基礎がゼロの状態から中国語検定2級とHSK6級に合格し、簡単な通訳ができるようになるまで、私がどのように中国語の運用能力を高めたのか書きました。また、合格までの取り組みだけでなく、その過程で得られたものについても報告します。2つの資格の合格を経て、新たに目標ができ、事業にも取り組んでいます。