過去の入選作品 award

第19回 育友会奨励賞表彰者

経済学部国際経済学科3年 本田英寿

ドイツサッカー留学で得たこと

留学で得たことの一つがコミュニケーション能力です。はじめは満足なコミュニケーションがとれませんでしたが、チームメイトの信頼を得るため練習後も積極的に話すようにすると、試合でも活躍できるようになりました。異国の地での経験は自信にもつながりました。将来はグローバルに活躍できる存在になりたいです。

講評

世界でもトップレベルのサッカーに憧れ、慣れない海外の土地で過ごすことが自分のプラスになる、そう信じて自分の可能性に挑戦したドイツサッカー留学。実際目の当たりにしたのは言葉の壁。しかし、持ち前の明るさ、積極性でチームメイトとコミュニケーションを図り、信頼を築くことができました。その留学経験は、この先の人生に活かしていただけると思います。期待しています。

法学部法律学科3年 上原慎平

アルゼンチンサッカーと人間教育

サッカーの指導者として人に汗をかかせるには、それ以上に自分が汗をかいて学ばないといけないと考え、アルゼンチンに行きました。その決断は正しかったです。指導した子供たちが将来しっかりと生きていけるよう、自分の人生観、道徳観にも責任を持って接していきたいと思います。

講評

自身の指導力の向上と既存の指導法打破のためにアルゼンチンへ学びの場を求めました。アルゼンチンでの指導は、叱るのではなく褒めること、短所を直すのではなく長所を伸ばすこと、集団ではなく個を重んじることなどを学んでこられました。帰国後、それを体現すべくスクールをゼロから立ち上げられています。指導することを通して、ご自身もさらに成長し邁進されることを期待しております。

経営部経営学科3年 中村剛士

3つの自己改革によって掴んだ栄光

レスリングで強くなるために取り組んだ3つの改革について書きました。栄養面、トレーニング面、メンタル面での改革です。これらの改革により、競技力だけでなく人生の質も上がりました。原因不明の不調などに悩んでいる人にも読んでいただきたいです。

講評

中村さんの素晴らしいところは、負傷による3試合連続の途中棄権という、大きな挫折を経験しながら、それを強い信念で乗り越えられたこと。また冷静に自己を分析し、最適な体調管理や怪我をしないためのレスリングスタイルの習得に取り組まれた結果、大学選手権優勝を成し遂げられたことです。精神的にも非常に苦しい思いをされ、どん底を味わいました。しかし、そこから立ち直り、勝利を掴まれました。中村さんのレスリング人生はまだまだ続きます。これからも決して折れることなく、自信を持って、前を向いて進んでいってください。応援しています。

法学部政治学科4年 宮澤俊太朗

自ら骨を埋めたいと思える道を決めるまでの、激動の大学生活4年間

この度、育友会奨励賞をいただき、誠に光栄です。挫折から始まった大学生活でしたが、「4年間頑張ったね」と言われたような気分です。これを機に更に精進していきたいと思います。ありがとうございました。

講評

プロサッカー選手になることを目指して専修大学に入学しましたが、突然、サッカーへの熱が冷めてしまい、サッカー部を引退しました。将来の自分の姿が全く見えない中、「内閣府国際青年育成交流事業」に応募し、合格を果たしました。専修大学として初の学生参加です。さらに、日中友好協会が主催する「中国派遣プログラム」にも参加しています。現在は、長唄三味線の演奏者で人間国宝の祖父に手ほどきを受け、日本文化の普及やさらなる自身の高みを目指し邁進していますので、今後の活躍にも期待したいです。

経営部経営学科1年 石川雄也

西日本豪雨復興作業 ~岡山県倉敷市真備町~

大学生の自分には金銭的余裕はありませんが、時間ならあります。9月下旬に、西日本豪雨の被災地である岡山県倉敷市真備町に行き、復興作業を行いました。その際、出身地の静岡県富士市で募金を集めて持っていきました。まだ現地の人たちは困っています。一回限りでなく、これからもボランティアを続けていきます。

講評

大学生という、自分が時間を管理できる煌きの時、ともすれば無為に時間を過ごすことも許される時期に、被災地のために自分に何ができるか、実行するにはどうすればいいかを考え、行動したその推進力に敬意を表します。被災地を目の当たりにするということだけではなく、人と人との繋がりや、人を動かすということなど、沢山のことを身をもって感じられたのではないでしょうか。困難なことがあっても、それを半ば楽しみながら進んでいく石川さんに頼もしさを感じます。これからの挑戦に期待しています。

商学部会計学科3年 三好涼太

「前を向くということ」 ~プロ格闘家を目指して~

プロの格闘家になるという小さい頃からの夢を実現するまでを書かせていただきました。大学では格闘技と並行してバンド活動もしていたため、どちらも中途半端になるという批判も浴びましたが、今回のプロ昇格で見返せたように思えます。夢をかなえられたのも、両親、師匠や仲間のお陰だと思っています。

講評

将来の夢として、卒業アルバムに「~のプロになりたい」と書く子どもたちが必ずいるそうです。夢を持つ子どもたちは、現在でも多いのです。それは、夢を実現した人がいるからです。その人たちが子どもたちの憧れとなって新たな夢となるのです。三好さんもその一人となりました。 一つの夢を果たした三好さんの作品には、「努力」と言う言葉が多くあります。努力することは夢を叶えるために当たり前のことですが、本当の努力をしてきたからこそ使える言葉だと感じました。これからも、プロの格闘家として新たな夢に向かって努力を重ねていってください。

商学部マーケティング学科4年 大関稔

私と囲碁 ~今までの活躍を作ったもの~

囲碁棋士を目指して努力した経験を活かし、専修大学入学後は学生世界一を獲得することができました。社会に出て新たな領域に挑戦する際も、挫折を糧に頑張る姿勢を忘れず取り組んで行きたいです。

講評

目標であったプロ棋士を断念。大きな挫折の中、「在学中の全国大会優勝」という目標を掲げ、学業と両立をしながらアマチュアでの囲碁に取り組みました。勝負に弱い自分を分析し、勝利にこだわる姿勢を徹底的に鍛え、優勝を手にしました。これを1年弱で行うことは並大抵の努力ではなく、挫折を経験した囲碁に真摯に向き合う大関さんに感服いたします。大きな大会で何度も優勝、専修大学の名を上げた功績も多大であり、称賛に値します。社会に出てからもこの経験を活かし、活躍することを期待しています。

文学部哲学科4年 鈴木渚々美

「ことば」の力を伝えていきたい

小説を書きながら、公務員試験の勉強をすることは大変でしたが、小説家と法務教官はどちらも夢だったので、努力してきました。卒業後は法務教官として働きながら、創作活動も続けていきます。非行少年は自己表現が苦手とも言われます。そうした彼らに言葉で自分を表現することの大切さを伝えられたらと思っています。

講評

「ことば」の表現力に魅了されて小説家を志すようになった鈴木さんは、ほぼ同時期に「矯正教育」に関心を持ち、小説家と法務教官という2つの将来を目指すようになりました。不安とプレッシャーの中、書くことをやめたり、厳しい現状を知ることで自信をなくしたりと、夢の実現への道は決して平坦ではありませんでしたが、中学生の頃からの2つの夢への強い思いが、未来を切り拓く力となりました。 法務教官としての道もきっと厳しく大変なことでしょう。鈴木さんが「伝える」言葉が、「伝わる」言葉となって少年たちの心に届き、彼らの新しい一歩を踏み出す力となりますように、ご活躍をお祈りしています。

文学部人文・ジャーナリズム学科2年 渡辺理沙

チアリーディングと社会知性 ~専修大学の名を背負って~

チアリーディングを通じて得た社会知性やチームワークのこと、そして応援活動と競技活動の両立についてなど、皆様に私たちの活動を知っていただきたいという思いと共に、支えてくださっている皆さまへの感謝の気持ちを込めて書かせていただきました。

講評

高校の入学説明会での、チアリーディングとの運命の出会いを経て、見た目の華やかさ・かわいらしさの陰にある、厳しいトレーニングに励むことはもちろん、チアリーディングの歴史を学び、また指導者資格を取得するなど、その魅力を広く深くとらえ、全身全霊でチアリーディングに取り組む様子に感銘を受けました。ときには他の楽しみを我慢してまで、本気でチアリーディングに向き合うこの経験は、渡辺さんの人生の、大切な礎になっていることでしょう。これからも、その真摯な姿勢で、チアリーディング、そして専修魂の発展に貢献されることを願っています。

歴巡 代表 商学部マーケティング学科3年 山口里沙

「歴巡」という活動を通して ~歴史学習を通じて、学部間を超えて~

1年次前期の授業で知り合った歴史に興味のある人たちで始めた活動です。博物館をめぐり、内容を批評・発表するという活動をしてきました。今回は「自分たちの活動を確認、整理する」「外の方に評価していただく」という目的で作品を応募しましたが、活動が認められたことを嬉しく思います。

講評

歴史博物館めぐりをする有志の集まりとして活動を始め、他大学との連携、資料館での発表といった実績も、活動の継続性や発展性をより評価いたします。また発表テーマに「防空壕」といったイメージは浮かぶが、具体的なことは知らないものを選び、それを伝えていくというセンスも面白いと感じました。今後も見学・調査・ヒアリングといったインプットを基とした、様々な形でのアウトプットを続けていただきたいと思います。

ベトナム調査隊 代表 商学部マーケティング学科3年 青木真美

“人財”としての外国人受け入れに対する現状と実態、課題と展望 ~ベトナムでの現地調査を踏まえて~

私たちは外国人労働者の中でも技能実習生に焦点を当てて研究しています。9月には5日間の日程で、ベトナムのハノイを訪問し、技能実習生の教育を行っている機関を見てきました。現地では、日本で働きたいという期待の大きさも感じました。いま、これまで以上に外国人技能実習制度が注目されています。今後もこのテーマの研究を続けていきます。

講評

技能実習生について、よく調べ、検証していると思います。実際にベトナムに赴き、苦労しながら交流をしたことは素晴らしい経験です。就労人口の減少が顕著な日本にとって、まさに外国人労働者は“人財” です。その力を活用してこそ未来があります。外国人労働者が対等の精神で就労できるよう、適正な給与、環境を提供できる先にその“人財” を提供する組織作りなどをしてみてはいかがでしょうか。
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